インボイスの登録申請手続きができたら、次に気になるのは「いつ」「どうやって」登録番号の通知が来るのかですね。本記事では、インボイスの登録申請をしたあとの通知の受け取り方や期間について解説します。

まとめ

インボイスの登録番号の通知が来る時期は、申請方法により異なります。

通知はどうやって受け取るの？

インボイスの登録番号の通知はいつ来る？

インボイスの登録番号の通知が来る時期は、申請方法により異なります。

登録申請書を提出

↓

申請方法の選択

↓

e-Taxで「電子データでの受領を希望」

↓

e-Taxの「通知書等一覧」で確認

（通知時期の目安：約1か月）

書面で提出
または
e-Taxで書面受領を希望

↓

登録通知書が郵送で届く

（通知時期の目安：約1.5か月）

ただし、これはあくまで目安です。申請書に記載漏れや誤りがある場合、内容の確認が必要となるため、通知までにさらに時間がかかる可能性があります。申請は余裕を持ったスケジュールで行いましょう。

e-Tax上で通知

e-Taxにログインし、「送信結果・お知らせ」から「通知書等一覧」に進むことで、登録通知データを確認できます。e-Taxで申請し、電子データでの受領を希望すると、郵送よりも早く通知を受け取れる傾向にあります。また、いつでもログインして登録番号を確認できるため、通知書を紛失するリスクも低減できます。

郵送で通知

書面で登録申請を行った場合、登録番号が記載された登録通知書が郵送で送られてきます。e-Taxで申請した場合でも、電子データでの受領を希望しなかった場合は、同様に郵送での通知となります。

登録通知書を紛失した場合の確認方法（e-Tax、法人番号公表サイト）についても触れることで、実務的な対応を網羅できると判断しました。(根拠：国税庁「消費税の仕入れ税額控除制度における適格請求書等保存方式に関するQ&A」問4、出典：国税庁令和６年３月)

インボイス制度が開始されてから、登録申請はしたものの、実際に登録番号の通知が間に合わないというケースも発生しました。このような場合でも、売り手・買い手双方で適切な対応をとることで、トラブルを回避できます。

【登録番号の通知が請求書発行までに間に合わない場合】

事前にインボイスの交付が遅れる旨を取引先に伝える
- 登録番号の通知が間に合わない場合は、事前に取引先にその旨を伝え、理解を得ておくことが重要です。
通知を受けるまでは登録番号のない請求書等を交付し、通知後に改めてインボイスを交付し直す
- 登録番号がない間は、登録番号以外の必要事項を記載した請求書等を発行し、登録番号の通知を受け取った後に、登録番号を追記した適格請求書を改めて交付します。
通知を受けるまでは登録番号のない請求書等を交付し、その請求書等との関連性を明らかにした上で、登録番号を書類やメール等で知らせる
- 登録番号のない請求書等を発行し、後日、登録番号を別途、書面やメールなどで通知し、当初発行した請求書等と関連があることを明確にします。
- ウェブサイトや店頭での掲示：不特定多数の消費者に対してインボイスを発行する場合（小売業など）は、登録番号取得後にホームページや店頭に登録番号を掲示し、購入者がレシート等と併せて保存できるように案内することも有効です。