【最新コラム】2025.6.28 【保存版マニュアル】開業届の書き方・オンライン提出方法を図解・写真付きで解説!副業・フリーランスの最初の一歩

【保存版マニュアル】開業届の書き方・オンライン提出方法を図解・写真付きで解説!副業・フリーランスの最初の一歩

個人事業主所得税社長

この記事では、「副業を始めたけど、開業届って必要?」「どうやって書けばいいの?」「e-Taxで提出するには?」といった、開業届に関する初歩的な疑問を解決するために、書きながら覚えられるような実用的な内容でお届けします。


■開業届とは?副業・在宅ワークでも出せる?

開業届とは、正式名称を「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、税務署に「私は個人で事業を始めます」と届け出るための書類です。

ポイントは、「収入が出てから」ではなく、「仕事を始める意思があれば出してOK」ということ。

たとえば、以下のような人も提出できます

  • 在宅ワークでクラウドソーシングを始めた
  • ハンドメイド作品を販売しようと思っている
  • ブログやSNSで収益を得たい

この届出は法的には義務ではありませんが、「青色申告特別控除」などの特典を受けるためには提出が必須です。

参考:国税庁|個人事業の開業・廃業等届出書


■開業届の入手と記入の仕方(ステップ解説)


提出方法の比較(郵送・窓口・e-Tax)

開業届の提出方法は以下の3つ:

方法特徴
窓口提出その場で控えがもらえる。税務署に行く必要あり
郵送控え・返送用封筒・切手を同封する必要あり
e-Taxオンライン提出。印刷不要、控えもデータで保存可

時間がない人でも、簡単に作り提出できるのでe-Taxでのオンライン提出をお勧めしています。

e-Taxで開業届を提出するには?(e-Taxでの利用開始の方法を含む)

  1. マイナンバーカードを準備
    • ICチップ付きマイナンバーカードが必要
  2. スマートフォンまたはICカードリーダーの準備
    • スマホなら「マイナポータル」アプリ+NFC対応があればOK
  3. e-Taxソフトを開く
  4. 利用者識別番号を取得
  5. 必要事項を入力して開業届を提出
    • e-Taxソフト上で「個人事業の開業届出書」を作成
    • e-Tax(WEB版)にて送信
  6. 送信後、受信通知と控えを保存
    • PDF形式でダウンロードして保管できます

e-Taxソフトで「開業届」の作成・記入の仕方

新規作成

左のメニューボタンから「作成」をクリックし、申告・申請等一覧の左下にある「新規作成」をクリックします。

開業届の内容を記載

内容に間違いがないか確認のうえ、「作成完了」をクリック。

データの切り出しを行う

e-Tax(WEB版)にて電子署名を付与して送信する

ソフトは閉じて、WEB版へログインします。

先ほど切り出したデータ(.xtx形式のもの)を「作成済みデータの利用」から読み込みます。

内容に不備がなければ、
マイナンバーカードにて電子署名をして送信します。


記載項目の説明(一部抜粋):

  1. 納税地・氏名・電話番号:基本情報を記入
  2. 職業:自由記述(例:ライター、デザイナー、インスタグラマー)
  3. 屋号:あれば記入、なくてもOK
  4. 開業日:仕事を始める日(未来日でも可)
  5. 事業の概要:シンプルで大丈夫です(例:Webサイト制作、ハンドメイド雑貨の販売、Instagramでの記事投稿・広告作成など)

■保育園・扶養・税金に与える影響もまとめてチェック

  • 保活(保育園申請):開業届を提出していれば、就労証明の代替資料として認められる自治体もある
  • 扶養の範囲:開業届を出すことで扶養から外れることはないが、所得次第で影響が出る
  • 住民税の変動:所得が発生すれば翌年の住民税に影響

■よくある質問Q&A

Q. 屋号は何でもいいの? → 商標登録などがない限り自由に決められます。

Q. 開業日はいつにすればいい? → 自分が事業を始めた、または始めようと思った日でOK。未来日も可。

Q. 開業届を出すと会社にバレる? → 税務署から会社へ連絡は基本的にありませんが、住民税の特別徴収経由で知られる場合があります。


■まとめ:開業届が“未来の自分”を助けてくれる理由

開業届は、「自分はこの働き方でやっていく」という意思表示であり、働く選択肢の幅を広げてくれるものです。

郵送でも、窓口でも、オンライン(e-Tax)でも提出可能なので、自分に合った方法でぜひ一歩踏み出してみてくださいね。


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